@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00003365, author = {酒井, 佳永}, issue = {53}, journal = {跡見学園女子大学文学部紀要, JOURNAL OF ATOMI UNIVERSITY FACULTY OF LETTERS}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, 近年、精神疾患を持つ人への支援の効果を評価する指標の1つとして、エンパワーメント(empowerment)概念が注目されている。しかし気分障害患者を対象として信頼性と妥当性が確認された、日本語のエンパワーメント評価尺度はない。そこで統合失調症、気分障害など様々な精神疾患の患者を対象として信頼性と妥当性が確認されており、国際的に広く利用されているエンパワーメントの自記式評価尺度であるエンパワーメントスケールの日本語版を作成し、その信頼性と妥当性を検討した。対象は都内の医療機関のリワークプログラムに参加したICD-10の気分障害の診断基準を満たす35人であった。エンパワーメントスケール日本語版の内的整合性は十分であった(Cronbach’ sα=0.83)。またEQ-5Dで評価したQOLを基準としたとき、一定の基準関連妥当性が示された(r=0.48、p<0.01)。エンパワーメントスケール日本語版の合計得点は、Linkスティグマ尺度で評価したセルフスティグマとの間に有意な弱い負の相関(r=-0.38、p<0.05)、休職回数との間に有意な中等度の負の相関(r=-0.49、p<0.01)があり、これらの結果は先行研究による報告と矛盾しないものであった。エンパワーメントスケール日本語版は、高い内的整合性と一定の妥当性を有する尺度であることがわかった。今後、より多数のサンプルで再検査信頼性、因子妥当性の検討を行う必要がある。}, pages = {A35--A48}, title = {気分障害患者におけるエンパワーメントスケール日本語版の信頼性と妥当性の検討}, year = {2018} }