@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00003406, author = {酒井, 佳永}, issue = {1}, journal = {跡見学園女子大学文学部臨床心理学科紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, 精神疾患において,家族をはじめとした介護者の介護負担は大きく,これが患者の予後や家族の健康に及ぼすことは臨床的に知られている。統合失調症や認知症における介護負担に関する研究が多く行われ,こうした研究に基づいた介護者への介入の効果が検証されている一方で,双極性障害の患者の介護者における介護負担についての研究はこれまであまり行われてこなかった。特に日本においては,双極性障害の介護者における介護負担に関する実証研究はほとんどない。そこで本研究では,海外における双極性障害患者の家族が体験する介護負担に関する研究をレビューし,双極性障害の家族が抱える介護負担の現状について考察を行い,今後の研究課題を検討した。 1995年から2012年に発表された論文15文献をレビューした結果,以下のことが明らかになった。双極性障害の患者を介護する家族は高い負担を体験しており,介護負担の内容は患者の症状による行動,経済的な問題,家庭や仕事への影響,患者との関係のなかで体験する情緒的反応など多岐にわたっていた。介護負担は患者の予後のみならず,家族の健康への影響も大きく,家族の負担を軽減する介入は社会経済的な損失という観点からも重要であった。疾患や症状についての正しい知識,症状による行動への対処方法に関する情報,同じ体験をもつ家族との体験の共有などを行う家族支援プログラムは有用であることが予測された。}, pages = {107--119}, title = {双極性障害患者を介護する家族が体験する介護負担に関する文献的研究}, year = {2013} }