@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00003730, author = {佐野, 美智子}, issue = {5}, journal = {跡見学園女子大学観光コミュニティ学部紀要, Atomi Tourism and Community Studies}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, 本稿の目的は、幸福感が消費行動・貯蓄行動の変化に与える影響について検証し、世代あるいは年齢階層によって関連の仕方が異なることを明らかにすることにある。最近の研究に、「幸福感が高い人ほどより多く貯蓄し、より少なく消費する」という結果を示すものがある。一方、「暮らし向きなど消費環境について楽観的で肯定的な態度を持つ人ほど消費行動が活発である」という結果を示す先行研究もある。楽観性や肯定的態度は幸福感と関連が強いが、消費行動に与える影響については両者で異なる結論を導いている。本研究では、同一対象者に半年の時間差をおいた調査を行い、半年前の意識とその後半年間の消費行動と貯蓄行動とをそれぞれ紐付けて分析した。その結果、「幸福感が貯蓄を促進する」という仮説は若年層を除く各年齢階層で妥当であることがわかった。一方、「幸福感が消費を抑制する」という仮説は支持されず、逆に、消費促進効果があることがわかった。先行研究では幸福感と限界消費性向との関連を分析し「幸福感が高い人ほどより多く貯蓄し、より少なく消費する」という結論を導いたが、本研究では〈性向〉ではなく〈行動〉との関連を分析し「幸福感が高い人ほど、貯蓄を増やし、消費を充実させる」という結論を導いたことになる。なお、幸福感が消費行動・貯蓄行動の変化に与える影響は年齢階層による違いが明らかであり、世代の特徴が示唆される結果となった。}, pages = {15--33}, title = {【論文】幸せは消費を促進するのか? 貯蓄を促進するのか?}, year = {2020} }