@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00003770, author = {板東, 充彦 and 髙橋, 紀子}, issue = {1}, journal = {跡見学園女子大学心理学部紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, 本研究では,書籍やインターネット記事に掲載されたひきこもり者の被災体験を素材に,その生活世界を捉えることを目的とした。収集した事例を,被災後の行動やひきこもりの 回復の傾向によって分類した結果,①不変型,② U ターン型,③ J ターン型,④回復型,⑤悪化型の5つに分類された。不変型は,主観的時間を止めることによって現実への直面化を避け,被災体験が衝撃とならなかった。回復型は,震災前からささやかながらも社会的関係性があり,被災体験が「非日常」として強引に生活世界に入ってきたことで,日常 と非日常の歯車がかみ合うように回転を始める契機となった。そして,U ターン型・J ターン型は震災後に危機対応行動をとる中で,見知らぬ隣人同士が支え合う愛他的なコミュニティが出現する「災害ユートピア」を体験している様子がうかがわれた。そして,被災体験により症状が悪化する一群(悪化型)も存在した。各型のプロセスを比較する中で,ひきこもり者には,非日常へ向かうひきこもりと,不変型に代表される無の時間へ向かうひきこもりがあることが考察された。非日常が媒介となって日常へ向かうことが難しいひきこもり者に対しては,無の時間から非日常へ向かわせる支援の必要性が示唆された。}, pages = {73--83}, title = {ひきこもり者の生活世界に関する一試論 ─被災体験と「非日常」をめぐる考察─}, year = {2019} }