@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00003883, author = {齋藤, 明香}, issue = {13}, journal = {跡見学園女子大学附属心理教育相談所紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, 本研究は,次の仮説①絵本を用いたなつかしさ体験によって,状態不安尺度の得点が下がる,②絵本を用いたなつかしさ体験によって,一般感情尺度肯定的感情の得点が上がる,を検討することを目的に行った。予備調査において,関東圏内のA大学に在学する女子大学生340名に対し,なつかしいと感じる絵本の有無と,その絵本の題名を調べ,そのうち協力可能と答えた9名を対象に絵本を用いた実験を行った。被験者の9名を,介入群4名,統制群5名に分けた。介入群には,予備調査時に回答してもらった「なつかしいと感じる絵本」を実際に読んでもらった。統制群には,著者が作成した「なぞり課題」に取り組んでもらった。評価尺度として,新版STAI状態―特性不安検査(状態不安尺度),一般感情尺度,懐かしさ体験尺度を実施した。その結果,懐かしさ体験尺度の「なつかしい(Z=-1.71,p<.10)」「切ない(Z=-1.96,p<.05)」「さみしい(Z=―1.96,p<.05)」という項目において,介入群と統制群の間に有意な得点の差がみられた。その他の項目においては,有意な差はみられなかった。よって,仮説①,仮説②は支持されなかったが,絵本を用いたなつかしさ体験は,なつかしいと感じる対象が個人によって異なること,また,「なつかしい」という感情だけでなく,「切ない」「さみしい」といった感情をもたらすことが判明した。}, pages = {125--136}, title = {絵本を用いたなつかしさ体験が感情に及ぼす影響について}, year = {2017} }