@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00003942, author = {板東, 充彦 and 尹, 成秀 and 大河内, 範子 and 宮腰, 辰男 and 高松, 里}, issue = {16}, journal = {跡見学園女子大学附属心理教育相談所紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, 情緒的支援を主な目的とするサポート・グループ(SG)は,セラピー・グループとセルフヘルプ・グループの中間的形態とされる。本邦のSG実践は,運営者がメンバーと共通の体験を抱え,それが設立・運営の動機となっている事例が散見される。本研究では,SG実践をめぐる運営者らの語り合いを通じて,心理臨床家のSG運営者の機能を捉えるとともに,SGの特徴を探索的に明らかにすることを目的とした。運営者らがSG実践をめぐって語り合う機会として,筆者ら5名を含む計7名から構成される「ナラティブ・グループ」を設定した。当グループを「事例」として捉え,筆者ら5名による検討会を2回実施した。 結果と考察は,「1.心理臨床家のSG運営者の機能(1)場の構築(2)ファシリテーション」「2.心理臨床家が行うSGの特徴」に沿って整理された。第1に,メンバーと共通体験を有しているSG運営者であっても,「構造の変化を捉える」「目的の意識化」等,心理臨床家としての専門性を基盤としていることが確認された。第2に,SGのスタッフを構成する際にもメンバーとの同質性/異質性が検討されていた。設立当初よりSG運営者のメンバー性が想定されており,客観的視点と情緒コントロール等の専門性をもって心理的距離の近さに対処するというSGの方法論が確認された。第3に,SGは「お祭り的非日常空間」を構成し,社会的価値観からの相対化が図られている。心理臨床家のSG運営者は,社会的マイノリティであるメンバーたちとの共通体験を通じて辛苦を分かち合い,他方で専門性を生かして外部環境と接点を築く。以上のことから,SGはコミュニティを視野に収めた支援の一形態であろうと考察された。}, pages = {31--47}, title = {心理臨床家が行うサポート・グループの特徴と運営者の機能}, year = {2020} }