@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00004036, author = {小関, 孝子}, issue = {1}, journal = {観光コミュニティ研究, Tourism and Community Studies}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, カフェー黎明期においては、カフェーという最先端の店で働く女性たちを新しい職業として見るむきもあった。彼女たちは経済的な困難を抱えた女性たちであったが、客たちが彼女らに向けるまなざしは、境遇への同情はあるものの蔑みを帯びてはいなかった。ところが、客と恋愛関係になる女性給仕が増えてくると、世間の女性給仕に対する評価が変化した。もともとカフェーの客とそこで働く女性たちの間には、社会階層という点で大きな開きがあったため、客と彼女たちの恋愛は対等な関係ではなかった。妾になるものや悲恋に泣く女性たちの噂がささやかれるようになっていった。カフェーという業態が広く一般にも認知されるようになると、カフェーの女性給仕という職業が認知されるようになっていった。しかしその立場は、素人と玄人の中間という存在であった。カフェーという近代味を帯びた新しい飲食業であっても、酒を提供する飲食空間で給仕をする女性たちへのまなざしは、料理屋の女中たちや酌婦へのまなざしが絡み合っていた。}, pages = {43--50}, title = {【研究ノート】女給研究序説}, year = {2022} }