@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00004039, author = {松井, 理恵}, issue = {1}, journal = {観光コミュニティ研究, Tourism and Community Studies}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, 本稿は、韓国・大邱北城路の町工場で働く技術者たちの語りから、彼らが働く地域コミュニティにアプローチする試みである。韓国のコミュニティにおける地縁的ユニットと社会的ユニットのズレを指摘する文化人類学研究をふまえ物理的存在の共有と利用に注目し、さらにコモンズ論を参照しつつ技術者たちの語りを分析した。技術者の語りから北城路の歴史を再構成すると、米軍部隊、農村、産業化の進展、郊外における工業団地造成といった外部からの影響を組み込み、その役割を変化させながら今日まで工業の拠点として維持されてきたことが明らかになった。北城路は資材、部品、工具、機械といった町工場で必要とされるモノが手に入れやすいのに加え、複数の町工場にまたがる生産工程、言い換えるならば技術者たちの協働が可能であるため、あらゆる注文に対応できる。また、技術者たちは日常的な交流や親睦を通じて技術に関する情報交換や相互扶助をおこなっている。このような過程を通じてそれぞれの技術者が体得した技術は、北城路という物理的制限の多い空間の維持を可能にする。物理的存在によって結びつけられ、関係を築く北城路の技術者たちの語りからは、組織への注目だけでは捉えられない都市のコミュニティのあり方が浮かび上がってくる。}, pages = {85--97}, title = {【研究ノート】町工場とコミュニティ ─韓国・大邱北城路で働く技術者たちの語りから─}, year = {2022} }