@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00000470, author = {福原, 淳}, issue = {36}, journal = {跡見学園女子大学文学部紀要, JOURNAL OF ATOMI UNIVERSITY FACULTY OF LITERATURE}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, いわゆるソナタだけでなく,交響曲や弦楽四重奏曲,協奏曲など,ウィーン古典派の主要な器楽曲の最重要な形式であったソナタ形式は,ベートーヴェンに至って大きな頂点に達し,それはやがて彼の範例に基づく伝統的,教科書的なソナタ形式の定義を産み出した。しかし現代アメリカの著名なピアニスト兼音楽学者チャールズ・ローゼンは,ソナタ形式が形式というよりも1つの書法であり,種々のソナタ形式が存在するとしている。ソナタ形式を構成する3つの主要なセクションの第3部である再現部については従来,型どおりの自明なこととして余り顧みられていないが,そこにも他の2つのセクションと同じくらい多様さが存在し,それは再現部に続く,いわゆるコーダについても同様である。所で,ソナタ形式楽章を締めくくる終結部分は,提示部の終結部分であるコデッタを主調に変えて忠実に再現したもの,それがやや拡大されたもの,新たにコーダを付け加えたもの,さらにはそれが長大化してソナタ形式の第4部としての終結部を構成しているものなどが考えられる。こうした終結部分が,まずもってどのように形成されているか。特にベートーヴェンでは,終結部分がとりわけ革新的で重要であると思われるので,彼のピアノ・ソナタを採り上げて,その個々のソナタ形式楽章における終結部分の様態を観察し吟味することにしたい。}, pages = {A71--A92}, title = {ベートーヴェンのピアノ・ソナタにおけるソナタ形式楽章"終結部分"の様態}, year = {2003} }