@article{oai:atomi.repo.nii.ac.jp:00000538, author = {篠塚, 二三男}, issue = {40}, journal = {跡見学園女子大学文学部紀要, JOURNAL OF ATOMI UNIVERSITY FACULTY OF LITERATURE}, month = {Mar}, note = {application/pdf, text, 本作品(図1a)の空間構成に関する重要な研究としてまず挙げなければならないのは、Wittkower & Carter(1953)による論文であろう。彼らはきわめて厳密な計測をおこなったうえで、みごとな平面図(図5a)を再現させ、世界の研究者を驚かせた。この画期的な成果は以後の似たような空間再構成の模範となっている。続いてLavin(1972)のモノグラフは、(図像解釈の面での大きな貢献を別にして)画面遠景の広場の平面図を再構成したことと、超自然の第2の光源の存在を指摘し、その3次元での位置を明らかにした点で特筆されよう(図4c、4d、5b)。「平面図」ではなく「画面」そのものの構図分析については、さきのCarter(1953)がいくつかのコメントを残しているが、その解釈には多くの難点があった。その欠落を補い、一貫した作図法で画面を分析したのがKemp(1990)であり、彼は正方形とその対角線という√<2>の比を用いて画面を分析している(図4a)。Kempはいわば√<2>の原理の導入者であり、彼の指摘は、本稿の研究においても最も基本的な構成原理となるものである。しかし彼による√<2>の原理の適用はかなり限定的であり、あまり細部には踏み込まず、平面図との関係も曖昧なままである。}, pages = {A43--A82}, title = {ピエロ・デッラ・フランチェスカの《むち打ち》の空間構成}, year = {2007} }