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『源氏物語』における反語表現―会話文中の「ヤハ」、「カハ」について―
https://atomi.repo.nii.ac.jp/records/3347
https://atomi.repo.nii.ac.jp/records/3347c80e1504-d93d-4d26-89dc-1c432c9df4bd
| 名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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| Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||
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| 公開日 | 2021-05-12 | |||||||
| タイトル | ||||||||
| タイトル | 『源氏物語』における反語表現―会話文中の「ヤハ」、「カハ」について― | |||||||
| 言語 | ||||||||
| 言語 | jpn | |||||||
| 資源タイプ | ||||||||
| 資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||
| 資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||
| 著者 |
永田, 里美
× 永田, 里美
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| 著者(ヨミ) | ||||||||
| 識別子Scheme | WEKO | |||||||
| 識別子 | 7272 | |||||||
| 姓名 | ナガタ, サトミ | |||||||
| 著者別名 | ||||||||
| 識別子Scheme | WEKO | |||||||
| 識別子 | 7273 | |||||||
| 姓名 | NAGATA, Satomi | |||||||
| 著者所属 | ||||||||
| 跡見学園女子大学 | ||||||||
| 抄録 | ||||||||
| 内容記述タイプ | Abstract | |||||||
| 内容記述 | 形式的には疑問文で聞き手に問いかけながら、話し手は当然の応答として、聞き手に反対の結論を要求する用法を「反語」と定義すると、中古では疑問の助詞「ヤ」、「カ」が助詞「ハ」を伴ったとき、特にその意味を担うことが多いとされる。従来、「ヤ」、「力」についての特性は研究が重ねられてきたが、「ヤハ」、「力ハ」の反語表現については未だ不明な点が少なくない。そこで、本稿では中古の和文資料である『源氏物語』の会話文を調査対象とし、「ヤハ」、「カハ」の結びの形式に着目しながら、表現価値の異なりについて考察を行った。調査結果から言えることは以下のとおりである。 「ヤハ」 ・用例のほとんどが反語表現と解釈される。 ・結びの形式には「基本形」(存在詞多数)「ケリ」(過去)「ズ」(打消)「ヌ」(完丁)「リ」(存続)など、客体的、既実現・現実の要素が認められる。 「カハ」 ・用例には反語の解釈であるか否か、揺れるものが見られる。 ・結びの形式には「ム」(推量)「マシ」(反実仮想)「ケム」(過去推量)「ラム」(現在推量)など、主体的、未実現・非現実の要素が認められる。 これらの特徴から、「ヤハ」は、話し手が直截的な事柄を二者択一で示し、聞き手に当該事態の不成立を訴える反語表現であるのに対し、「カハ」は、話し手が想像を介して不定を示し、聞き手に幾つかの回答案を前提として話し手のいわんとする当該事態の不成立を訴える反語表現であると理解される。 『源氏物語』では女性が会話文で「ヤハ」を使用する場合、それは、あからさまな物言いをする人物造型あるいは場面設定として描かれることが認められる。反語表現「ヤハ」、「カハ」は、論理的に見れば、問うた事柄の反対の結論を聞き手に求めるものであるが、その表現性という観点から見れば、直截的な既実現・現実事態を問う「ヤハ」と推量の助動詞を用いて未実現・非現実事態を問う「カハ」とでは聞き手に対するニュアンスが異なっていることがわかる。 |
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| 書誌情報 |
跡見学園女子大学文学部紀要 en : JOURNAL OF ATOMI UNIVERSITY FACULTY OF LETTERS 号 53, p. 91-103, 発行日 2018-03 |
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| ISSN | ||||||||
| 収録物識別子タイプ | ISSN | |||||||
| 収録物識別子 | 1348-1444 | |||||||
| フォーマット | ||||||||
| 内容記述タイプ | Other | |||||||
| 内容記述 | application/pdf | |||||||
| 著者版フラグ | ||||||||
| 出版タイプ | VoR | |||||||
| 出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||
| その他の言語のタイトル | ||||||||
| その他のタイトル | Rhetorical Question in the Tale of Genji:About “yaha” and “kaha” in Conversational Sentences | |||||||
| 出版者 | ||||||||
| 出版者 | 跡見学園女子大学 | |||||||
| 出版地 | ||||||||
| 東京都文京区 | ||||||||
| 出版者(ヨミ) | ||||||||
| アトミガクエンジョシダイガク | ||||||||
| 資源タイプ | ||||||||
| 内容記述タイプ | Other | |||||||
| 内容記述 | text | |||||||